Where is Spot? 乳幼児向けしかけ絵本
Where’s Spot?はお母さんのSallyがかくれんぼをする子犬のSpotを探すお話です。 Spotシリーズは他にも沢山あります。何冊あるか分からないぐらい沢山あります。この本を気に入ったわが家はその後メルカリでペーパーバック版のシリーズを6冊ほど購入しましたが、Where’s Spotを上回る作品はその中にはありませんでした。もしかしたら買っていない他のシリーズにはあるのかもしれませんが。(勿論これは個人の感想です。)とにかくこの本は初めての英語の絵本にもピッタリだと思います。
MUST BUY!
ペーパーバックではなくボードブックというのもまたいいんですよね。小さい子どもは本を破ったり水をかけたりして汚す心配があるけれどボードブックだとそのような心配が無いのでいつまでも本がきれいです。だから子どもが小さいうちはボードブックが便利ですよね。
中世の騎士ごっこ King Jack and the Dragon
King Jack and the Dragon Book and CD
- 作者: Peter Bently
- 出版社/メーカー: Puffin
- 発売日: 2014/09/30
- メディア: ペーパーバック
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Peter Bently(著)/ Helen Oxenbury(絵)
Dial Books
主人公のジャック、ジャックの友だちのザック、ジャックの弟キャスパーが王様や騎士になりきり龍を退治するという空想アドベンチャー。イギリスやアメリカの子どもはこうやって中世の騎士ごっこをするのですね。なるほど。
We’re going on a bear huntの優しいイラストが最後の心温まるするラストにピッタリ。私は表紙の緑のドラゴンの絵も気に入ってます。出てくる単語は昔の城や戦いに関するものが多いです。文章も少し難しめなので3歳以上がおすすめかな、と個人的な印象。もちろんイラストだけなら幾つからでもオッケーだと思います。
den 隠れ家
fort とりで、城砦
throne 王座
drawbridge (昔の城の堀の)つり上げ橋
stronghold とりで、要塞、本拠
こういう単語って日本の中学、高校じゃまず習わないですよね。でも向こうの子どもは幼い時にこういう単語を覚えるんだよなぁ、と感慨深いです。それはどこの子どももそうなんですけどね。
あとこの本に限らず他の洋書絵本によく出てくる単語でこのようなものもあります。
quiver (小刻みに)揺れる、震える
shiver (恐怖・寒さで)震える、おののく
scamper 跳ね回る、ふざけ回る
skitter-scurry 小動物がすばやく動くという意味の単語が2つ並んでいます
brrup ゲロゲロ(カエルの鳴き声)
raaahhh ワー!(威嚇するときのかけ声)
洋書絵本を読むと擬音語擬態語が沢山出てきて初めは日本語と全然違う、と違和感を覚えるのですが3年ほど読み聞かせを続けたら多少慣れてきました。 brrup、raahhhあたりは日本語とそこまで大差ありませんが。
上述した通り年齢的には3歳以上がオススメ。
これ一冊であなたもピカソ通 Picasso’s Trousers
Nicholas Allan(著) A RED FOX BOOK
Random House Children’s Publishers UK
この本は私の母がスペインに旅行に行った時にお土
産で買ってきてくれました。
美術にあまり詳しくない、ピカソのこともあまりよ
く知らなかった私ですがこの絵本を読んでピカソを
ほとんど理解できた気分になりました。
凝ったしかけはありませんが分かりすい文体と好奇
心をくすぐる構成で子どもだけでなく大人も楽しめ
ます。しかも前述したように大変お勉強になります。
Nicholas Allanさんのイラストだけでなく実際のピカ
ソの作品も写真で見られるのでお得感もあり。
著者の他の作品も買ってみたいと思わせる良本で
す。
MUST BUY!
We’re Going on a Bear Hunt
Michael Rosen(著) /Helen Oxenbury(絵)
絵は私の大好きな『ガンピーさんのふなあそび』の著者であるJohn Burninghamの奥様のHelen Oxenburyさんが描いてます。Michael Rosenさんが英国で有名なわらべ歌を再話にしたということをブログを書きながら初めて知りました。
確か最初にこの本を知ったのはYouTubeで、そのときも歌付きだったので私と息子は歌から本の中身を覚えました。
英語の擬態語が沢山出てきて勉強になります。
swishy swashy
splash splosh
squelch squerch
などなど。
家族でクマがりに行ったはいいけれど実際にクマに
遭遇してみると…
ユーモア溢れる作品です。
I Like It When...
Mary Murphy 著
ペンギンのイラストがとってもキュート。
色彩がはっきりしているので子供の目を惹きます。
内容はペンギンの親子が朝起きてから寝るまでの
日常生活の様々なシーンを
I like it when (〇〇をしているときが好き)
のフレーズを繰り返しながら切り取った絵本。
息子はこれを読むと、本に出てくるアクションを
真似っこして私の手を繋いだり、踊ったりします。
1歳もしくは1歳手前から読めるレベルの本ですがイ
ラストの可愛さと内容で、我が家ではかなりのベビ
ロテで寝る前にこの本を読み聴かせしています。3歳
になった今でもこの本が大好きで、しかも短くてサ
クッと読めるので親が疲れているときにちょうど良
いです。しかもこんな短いのに沢山の愛を感じる絵
本です。
6ヶ月から3歳ぐらいまで
難易度 【低】
Goodnight Moon おやすみなさいおつきさま
日本語版は 瀬田貞二さんの訳。瀬田貞二さんは『三びきのやぎのがらがらどん』『ナルニア国物語』『指輪物語』など欧米の絵本や児童文学の翻訳、子どもの本の評論や研究をされた有名な方です。
私が小さい頃母は『三びきのやぎのがらがらどん』とルドウィッヒ ベーメルマンスの『ちいさなマドレーヌ』をよく読んでくれました。私はこの二冊の絵本が大好きでした。多分この2冊は今でも好きな絵本のベスト5に入る2冊です。
もちろん小さい頃は誰が翻訳をしているかなんて気にも留めていませんでしたが、これらの本は絵もさることながら日本語の耳にすっと入てくる美しいリズムが何よりも好きでした。後にベーメルマンスの英語版も読みましたが原作の文も非常に美しくて感激しました。
というわけで瀬田貞二先生は私が超リスペクトする大先生で、先生の本は片っ端から読んだのですが、この『おやすみなさいおつきさま』だけは翻訳が非常に難しかったのではないかと私は勝手に推測します。正直日本語版を初めに読んだとき拍子抜けしてしまったのです。なぜこれが名作と呼ばれるのか、と。それでも私の子どもはわりとこの本が好きだったようで、寝かしつけをさせるときに本のように部屋の中にあるものを次々と「おやすみなさい○○」と言っていくとよく寝てくれました。
後に英語版を読むとなぜこの本が素晴らしいのかがよく分かりました。英語版に出てくる文章は韻を踏んでいるのですよね。
mittensとkittens
spoonとmoon
絵本は挿絵が入るので意訳したくても出来ないことがあるので流石の瀬田先生もこの本の翻訳には苦労したのではないかと…。
この本に限らず日本語への翻訳が難しくてオリジナルの魅力が少し薄れてしまう本は少なくないと私は思います。
日本語と英語両方読み比べてみるとよいかもしれませんね。
文章はとても簡単なので0歳から3歳向きです。
【日本語版】
おやすみなさいおつきさま (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
- 作者: マーガレット・ワイズ・ブラウン,クレメント・ハード,せたていじ
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1979/09
- メディア: 単行本
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【英語版】
洋書絵本のレビューを始めた訳
私は高校3年間をニュージーランドで過ごしました。
それでも英語はペラペラにはなれませんでした。
だから、と言いたくはないのですが、やはり子ども
には自分と同じ苦労はさせたくない、苦労しないで
無意識のうちに英語が話せるようになって欲しい、
という思いから日本語で話しかけるのと同じくらい
英語での話しかけを始めて、本の読み聞かせも日本
語の本と同じくらいの冊数を読み聞かせることに決
めました。日本語の基礎がしっかりしていないのに
第二外国語を教えるのは如何なものか、そもそも両
親共に日本人で日本に住んでいるのに英語を話す必
要はあるのか、などど自問自答した時期もありまし
たが、子どもの成長は待ってもらえません。もう乗
りかかった船だやるしかない、という思いから洋書
絵本の読み聞かせを始めました。
しかしながら本はなかなか高額です。出来れば購入
して全て手元に置いておきたいけれど、経済的な問
題とスペース的な問題もあるので、私は図書館で手
当たり次第借りてきて気に入った本があればAmazon
や紀伊國屋オンラインで購入するようにしています。